【報告】栗の収穫・運搬ロボットの勉強会を実施しました
2023.10.10
日時 | 2023年9月13日(水)9:30~12:00 |
場所 | 熊本県農業研究センター球磨農業研究所 |
参加者 | 熊本県立大学(松添)
熊本高等専門学校(湯治・田中・山下・渡邉・宮永、学生3名) 末松電子製作所(末松・本村) 地方経済総合研究所(宮野・内藤・前田) 熊本県農業研究センター球磨研究所(鶴岡研究主任) 鹿児島大学(岩崎名誉教授、勉強会の講師) 津山工業高等専門学校(井上教授、勉強会の講師) |
概要
球磨農業研究所内の栗園で、栗の収穫運搬ロボット試作機(コンセプト機:ブラシによる掻き取り式、バックアップ機:ゴム板による跳ね上げ式)の走行並びに収穫能力試験を行った。一般的な栗園を想定した場所でのロボットの走行と栗の収穫が評価できた。その後、同研究所内の会議室で、本勉強会の講師である岩崎先生(鹿児島大学名誉教授)、井上先生(津山工業高等専門学校教授)と勉強会参加者で、実験の振り返りとロボットの課題や改良点について協議した。各機に関する確認事項は以下の通り。
確認事項
1)コンセプト機について
・球磨農業研究所の圃場環境であればイガ栗、栗の実ともに十分に収穫可能
・大きな栗の品種(利平)でも収穫可能か実証が必要
・雨天時、雨天後の圃場環境下での実証が必要(移動性能、収穫率)
・ブラシの耐久性についての検証を検討する
・研究期間終了後に販売開始できるよう製品化を進める
・ロボットが動きやすい圃場環境を特定するためのマニュアルを作成する
・自律型ロボだけでなく電動アシスト付きの手押し型の製品化も検討する
2)バックアップ機について
・ゴム板の材質や幅についてビーチクリーンロボを参考に改良する
・雑草や土の巻き込みを許容しイガ栗も栗の実も収穫できるものとする
・ケガ防止のために収穫部をカバーで覆うことを検討する
・10月の中間検討会の際に搭載するコンテナの台数を生産者にヒアリングする