【報告】栗ロボの勉強会(第2回)を実施しました
2024.02.13
日時 | 2023年12月27日(水)13:30~15:30 |
場所 | 熊本県立大学CPDホール+オンライン |
講師 | 鹿児島大学 名誉教授 岩崎 浩一 |
参加者 | 〈コンソ構成員〉
【研究機関】 熊本県立大学(松添) 熊本高等専門学校(湯治、田中、山下) 末松電子製作所(末松、槌山、本村) 地方経済総合研究所(前田) 〈研究支援者〉 九州バイオリサーチネット(本田) |
内容
目的:農業機械(ロボット)のマニュアルの基礎知識、マニュアルの作り方、マニュアルの作り方で注意すべきポイント等の情報を共有する。また、栗ロボが生産現場で、安全に効率よく活躍できるためのマニュアル作りに役立てる。
(1)農業機械(ロボット)におけるマニュアルの基本
(2)農業機械(ロボット)におけるマニュアル作りの考え方
(3)栗ロボのマニュアル作りに関するディスカッション
提案概要
(1)農業機械(ロボット)におけるマニュアルの基本*
1)取説の基礎知識
マニュアルという言葉は業務マニュアルと重なる部分があるため資料内では「取説」を使っている。以前の取説は印刷物だったが、最近は電子化されたPDFファイルや動画を活用したものに変化している。
2)取説の作り方
下記の【1】~【6】の手順がある。
【1】全体構成と読み手を決める
【2】イラストや写真を使用する
【3】操作方法は結果もわかりやすく記載する
【4】トラブルシューティングはできるだけ詳しくする
【5】索引を作り検索しやすいようにする
【6】PL法(製造物責任法)に基づき注意事項を記載する
取説は目次、基本的な使い方、メンテナンス方法、索引などから構成され、予め読み手を決める必要がある。一般人が使用するのか、専門的な知識を持った人が使用するか。写真やイラストを用いる。モノトーン印刷では色が伝えにくい。操作方法と共に操作結果もわかりやすく記載し、やってはいけないことも明記する。トラブルシューティングは異常な状態をわかりやすい表現で記載する。また、PL法に基づき注意事項を記載する。
*富士通ラーニングメディア.効果的なマニュアル活用法.2023-9-15.(参照2023-12-20)
https://www.knowledgewing.com/kcc/share/method/single70.html
(2)農業機械(ロボット)におけるマニュアル作りの考え方
取説の作り方で注意すべきポイントとして、PL法の遵守(業界のガイドラインの有無)、随時更新が必要、シンプルに記載する、この3点に注意してほしい。なお、製造物責任(PL)法とは製造物の欠陥が原因で生命、身体又は財産に損害を被った場合に、被害者が製造業者等に対して損害賠償を求めることができることを規定した法律。
(3)栗ロボのマニュアル作りに関するディスカッション
研究内容等を含むために割愛
(4)まとめ(研究統括者:松添)
本事業のマニュアル作成の意図はロボットが安全で効率的に活動できるための使用条件や圃場条件を提示することである。例えば、雨や霧における注意事項等もマニュアルに明記する必要がある。社会実装する際、取説は必ず必要になるため、今回取扱の作成方法について学んだことは有意義であった。今後、コンソーシアム内で意見交換・情報交換をしながらマニュアル作成を進める予定である。